北海道旭川市の郊外に位置する鮨店の改修のインテリアデザインである。
既存は築15年の木造建屋で、しっかりとしたスプルースの無垢カウンターがあり、その再利用を基軸として計画がはじまった。
カウンター8席、大テーブル6席、個室2席の席構成で、カウンターについてはお客様とのコミュニケーションや給仕を念頭に、何度も現地で断面構成の打合せを重ね、椅子の微細な形状に至るまで綿密に計画した。
既存の窓高さや床高さが和風の鴨居高さと合わないので、これらの諸条件の中で和の造作をまとめるために、「崩し」を積極的に取り入れた。
今回の「崩し」は、日本建築では使わないような枠、鴨居、窓枠の形状としているが、それが全体の雰囲気の甘さにならないように細心の注意を払っている。
結果として、「品格」と「気軽さ」が両立した「寿司店らしい空間」を生み出せたのではないかと考えている。
また、北海道には和風造作で使用できるような針葉樹がほとんどないので、
今回は道産広葉樹のタモ材を原版から吟味して「目」の通ったものをを使うこととした。
また、地覆などには札幌市の凝灰岩である札幌軟石を使い、道産のタモ材と合わせた。
札幌軟石は加工しやすく、主張も控えめなので、今回の計画にはとても相性がいい。
地場の材料でできることを考え、北海道ならではの鮨店になったと思い、
この後も末永く愛される鮨店となってほしいと願う。
| 所在地 | 北海道旭川市豊岡 |
|---|---|
| 用 途 | 飲食店/鮨店 |
| 構 造 | 木造 |
| 規 模 | 72㎡ |
| 断 熱 | |
| 換 気 | 3種(既存利用) |